スター社員の紹介 キャビンクルー

航空会社未経験ながら、キャビンクルーとしてジェットスターに入社。そして、2年半という異例の速さで Customer Service Manager（CSM）に昇格した。当時25歳、最も若いCSMだ。

「キャビンクルーとして働く中で、早くCSMになりたい、社内での試験を受けたいという目標を常に持っていました。機内で一緒に働くCSMの先輩を見ながら、『こういう場面ではどう対処しているのか』などをそばで見て学びました。いざ自分が問題に直面した時もCSMにいったん報告した後、自分でなんとか解決するとか、将来を見据えていつも動くようにしていたんです」

晴れてCSMになった時、一緒に働く友人や同僚たちが急に敬語で話しかけられ、自分と接する態度がガラッと変わって驚き戸惑ったことも。それでもフライトを楽しむこと、ジェットスターで「チーム」として働くポリシーはずっと変わらない。同僚や上司に気軽に相談できる職場の雰囲気も、とても気に入っている。

フライトはあらゆる部署と“One team”で動いている

キャビンクルーを統括するCSMとしての業務は、出発2時間前に空港に到着することから始まる。1時間前のショーアップ（出社）やサインインを前に、乗客の数や機内食、フライトに関する情報などを確認し、キャビンクルーと積極的に言葉を交わす。機内その他どこであっても全員が話しやすい環境づくりをいち早く構築する。

ジェットスター・ジャパンの機材は、フランス・エアバス社のA320のみ。どのフライトであっても、1名のCSMと3名のキャビンクルーという運航乗務員の構成は同じだ。

「キャビンクルーだけでなく、（操縦を担当する）フライトクルー、ランプエリアの担当者、地上係員、整備スタッフまで声をかけ、円滑にコミュニケーションを図るように努めています。仕事の話はもちろん、時に世話話をすることもあります。”Let’s connect”、横の繋がりはとても大切ですから」

時には「サルにバナナを与える」イベントの仕事も

自分のフライトを終えると「フライトレポート」を提出し、フライトごとに起こった問題はカテゴリー別に分けられて蓄積される。あらゆる情報は各自が持つ業務用タブレットを通して共有され、現場のキャビンクルーにフィードバックされる仕組みだ。また、オフィスに戻ると必ず上司がいて、フライトでの出来事などは直接すぐに伝えることができる。

フライト以外での業務もある。ジェットスター・ジャパンがフィリピン・マニラに就航した時のプロモーションを先日、千葉市内の動物園で実施した。その時、フィリピン産のバナナをサルたちに与えるパフォーマンスを、キャビンクルーが実際に行った。こういったイベントの仕事に参加する機会もあるのかと驚きつつ、とても貴重な経験となった。

また、人生でのサプライズは、成田から福岡へのフライトで1人の女性に出会ったこと。その女性はジェットスターの乗客で、機内でたまたま出会って意気投合し、のちに結婚した。「ジェットスターは自分の人生も変えてくれました」